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  • 執筆者の写真*野点ニスト*前嶋宗州

茶の湯実験室 「廃墟の茶席」


「空」金剛経拓本


廃墟なのか。茶席なのか。

壁なのか。土なのか。

内なのか。外なのか。


茶席が茶席として成立するためには、何が大切なのか。

茶席が茶席たり得るために「茶室」という建築空間は必須なのだろうか。


茶室という特別なお茶空間は、お茶のために設計され、様々な心配りが見受けられるが、主たる目的は通常の建築物と大きな差異はなく「雨や風を防ぐ」という任務を遂行している。



「野点」という取り組みには、お茶のために創られた茶室は通常存在しない。


「野点」について理解を深めるべく、まず、建築物が建築物としてどうにか機能を保っているかいないか、境界の不透明な廃蔵で茶席を設えてみました。




機能を失った建築物は土や木、竹や藁などの素材の美しさを最大限引き出し、太陽の温かい光を柔らかく吸収し、空間内を優しい雰囲気で包みます。

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